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Posted by ミリタリーブログ at

2016年09月15日

ダブルバレルショットガン (ガスガン化)

私のブログをご覧になって頂きありがとうございます。

[ I W K [ imota works kanagawa(←クリックするとホームページに飛びます)





ダブルバレルショットガン。。
男のロマンです。。

6mm弾に対応したトイガンが欲しいって人は多いかと思います。
私もその一人でした。

しかしながら、現在はどこのメーカーも作っていません。
過去にハドソンってところが作ってたようですが、オークションなどでは壊れていてもプレミア価格で取引されています。
フルストックの長銃身の物なんて無いに等しいです。

加工などしてほぼ別物にしてしまうのですから、なるべく安い物を使って作りたいところです。

調べてみたら海外の会社でデニックスというところが発火できないモデルガンを作っていました。(フルストックのモデルもあります。)

価格も2万円しないぐらいだったので、3秒でポチって買いました。笑

↑これがノーマル。

銃身から機関部まで全て鉄。バレルはインサートもなく筒抜けです。
ちなみにバレルはタナカカートがドンピシャでハマります。
全て稼働しますが、撃針の類がないのでカートを叩くことができません。

ハドソンのショットガンをガスガン化するのと同じように、私もタナカカートを使って改造することにします。

流石に撃針作ってハンマーでブッ叩くのはマズイので、モスカートランチャーのようにカートの底を押すような構造にします。
拳銃ではないので法律上金属でも問題ないと思うのですが、
できるだけの安全対策をしておきたいので、バレルも塩ビパイプを使って作り直します。




元の銃身と新しく作った銃身です。

塩ビパイプのVP20って規格の物がタナカカートにぴったりです。
両方の側面を少し削って貼り合わせれば外寸もドンピシャです。

私はロング銃身が好きなので、純正よりも少し長くカットして塩ビパイプ用の接着剤をタップリ付けて貼り合わせています。

仕上げはパテ盛りで成形して塗装しています。





作るのに苦労したチャンバーユニットです。

最初は全て別部品で考えていたのですが、
銃身内部でHOPチャンバー、インナーバレル、鉄のスペーサーを組むのは至難の業です。
​整備性が悪くては外でトラブルが起きた時に対処できません。





そこでユニット化することにしました。
銃身よりも細いパイプにインナーバレルとHOPチャンバーを固定し、そのユニットを銃身に固定するのです。

パイプはホームセンターの金物コーナーにあった規格物です。
外形19.5mmほどですんなり銃身に収まります。
チャンバーユニットとフロントスペーサーはホムセンに売ってた椅子の足です。
1個1000円と高額ですが、元から中心に穴が開いてるので加工が容易です。
足りない外形はシールテープを巻いて気密と中心を出します。

最後にユニット後端(カートが当たる部分)にスポンジゴムを厚めに切って貼ります。

​このスポンジゴムの弾力によってバレルオープン時はエジェクターの役割を果たし、閉鎖時はカートに密着して気密を高めます。



分解は銃身内部からユニットごと押し出し、細かい部品は銃身の外で分解する。
これなら野外フィールドで不調に陥っても分解整備が簡単にできます。







一番大事な機関部です。

元が​ハンマー式なので、必要のない部品は取り外し必要のない穴はパテで埋めてます。

​トリガーは引いた力をロッド介して前に押し出す方式にします。
予想できる可動範囲を削って広げます。




トリガー回りの部品は針金で結合します。
この構造であれば、タナカカート以外の物を装填して、無理にトリガーを引けば針金が千切れて壊れてしまうので、
市販されているモスカートランチャーよりも安全面で上回ります。

その他にもトリガーを戻すスプリングを入れたり、それを固定するネジ穴を開けたり・・・



ストック内部もくり抜いたり、銃身を固定する為に新たな部品を1から作ったり、
かなり加工して中も外もほぼ違う物になってしまいました・・・。


加工を初めてから完成するまで、約2カ月かかりました。



​​

タナカ純正カートは入手困難なので、コピー品のマッドブルカートを使います。
このカートは最大で6発まで装填できます。
両バレル合わせて最大12発同時発射が可能です。

かなりの火力ですが、マッドブルカートは一発2000円と超高額です。
しかも新品でもガス漏れするほどの問題児です。
まず買ったらパッキンを見直す必要があります。
メインバルブのパッキンが透明な謎のパッキンなのですが、これが速攻で劣化します。
新品購入時、このパッキンが黄ばんでいたらおしまいです。

工業規格のパッキンで小さい物にP-2というパッキンがあります。これが少々キツイのですが使えます。
これに交換すると癖がでますが、ガス漏れするよりマシです。

マッドブルカートの使い方ですが、
まずドライヤーなどでしっかり温めます。(温めないと注入バルブからガスが漏れます。)
温めた後に5秒間ガスを注入します。注入時に盛大にガスが吹き返しますが、ビビらずにしっかり5秒間注入します。
注入後再度温めてから使います。
(P-2パッキンに交換した場合、内圧が高くないとパッキンに負けてバルブが解放できません。)

かなり癖のある代物ですが、実射性能はかなりのものです。

温め後、1発装填で初速80前後出ています。
飛距離がガタ落ちするかと思ったのですが、6発装填でHOPを調整してやれば水平撃ちで35mほど飛びます。
散らばり具合は20mで2mほど広がります。
左右のインナーバレル長さを変えているので散らばりは左右で異なります。

インドア一撃勝負用に欲しくて作ったのですが、長銃身のフルストックが好きなのでこのまま使います。
取り回しが最悪なのですが、インドアでは凶悪な性能を発揮します。
腰に適当に構えてトリガー2つ同時引きでワチャワチャになります。
狭い通路では跳弾に自分が当たるほどの凶悪っぷりです。笑

欠点はなんといっても弾の少なさです。
マッドブルカート10発揃えるとなると2万円必要になります。
比較的弾数の多い拳銃と合わせて使うのが宜しいです。

ガスの使用量も半端ではないので、エアダスターを使ってコストを抑えないと財布が軽くなってしまいます。

とあるインドアフィールドの定例会に参加した時にかなり食い付かれ、自分にも作ってほしいと言われる方がおられました。
加工に手間がかかり、カートも高価、10万近い金額になってしまうと説明したのですが、
それでも下がることなく作ってくれないかといわれました。

こんな自作感満載な私のショットガンにそこまでの評価を頂けて、私はとても嬉しかったのですが、
自分で思うに10万円の価値がある物にはとても思えないので断ってしまいました。
2バレルショットガンが欲しくて欲しくてたまらない人が沢山いるんだと実感し、
自信を持ってその方達に販売できるクオリティーの高い物を作ろうと思い、今できることをしようと思って3Dデータの作成をしました。





その筋の設計者の方が見たら失笑してしまう物だとはおもいますが、とりあえずデーターとして残しました。

更に安全にする為にトリガー回りはプラスチックに変更し、その他の部分もなるべく簡素な構造に変更しています。


CNCフライス盤を持ってる方が居ましたら、私と一緒にこのガスガンを作ってはくれませんか?

  

Posted by IWKimotaworks at 14:15Comments(2)魔改造